胃がん切除の合併症を予防するための食事の摂り方

ダンピング症候群

 

・ゆっくり咀嚼し、数回に分けて摂取するようにする。

 

・食事中に水分を摂取すると、ダンピング症候群を起こしやすくなるので控える。

 

・食物は、高タンパクで適度な脂質を中心としたものにする。

 

・糖質や糖分だけの摂取は避ける。

 

下痢

 

・脂肪の吸収が悪くなり、消化酵素が不足するので、
消化吸収の良い中鎖脂肪酸での摂取をする。

 

貧血

 

・鉄を多く含む赤みの魚や牛肉、レバー、レーズン、プルーン等を食べるようにする。

 

・タンパク質は、鉄の供給源、野菜はビタミンCをたくさん含み
鉄の体内吸収を促すので一緒に食べる。

 

その他

 

・消化管に詰まりやすい海藻類、茸類、こんにゃくなどは、
摂取後にお腹の中で容量が増えたり、消化が悪いので、
量を減らしたりよく噛んで食べるようにする。

 

・唐辛子等の香辛料、炭酸飲料、カフェイン、アルコール飲料は控える。

 

・コーヒーは、一日1〜2杯はよいが、飲みすぎは避ける。
また、空腹時のブラックコーヒーは避ける。

 

・熱いもの、冷たいものは避ける。

ドレーン

ドレーンの目的

 

ドレーンは、胃の切除やリンパ液、消化液、滲出液、
手術で使用した洗浄液の残りを排出させるために挿入します。

 

ドレーン排液の観察

 

ドレーンが腹腔内のどの部位に挿入されているかを確認し、
排液を観察することによって、
術後出血や感染の有無を早期に判断することができます。

 

腹腔ドレーンからの排液の量、性状を観察することは、
異常の早期発見に欠かすことができないものです。

 

術後直後は淡血性(たんけつせい/暗赤色)で、
徐々に、淡々血性(褐色)に変化し、
2〜3日で漿液性(淡黄色)になります。

 

術後の排液量が一日200ml以下になったら、
術後透視を行い、ドレーンを抜去します。

 

血性排液が持続していたり、血性に逆行した場合は、
術後出血を疑い、
排液の混濁や膿汁に変化した場合は、
吻合部の縫合不全や腹腔内膿瘍を疑います。

 

ドレーン挿入部

 

胃切除の場合は、腹腔ドレーンが吻合部の近く、
或いはウインスロー孔に挿入されることが多いです。

 

ドレーン挿入部は、右横隔膜下腔、モリソン窩、ウインスロー孔、右結腸傍溝、
ダグラス窩、左横隔膜下腔、左結腸傍溝

 

その他

 

体液が貯留する死腔は感染源となりやすく、
術後の出血、縫合不全の徴候を監視することが必要です。

 

縫合不全や感染が生じた場合は、
ドレーンは洗浄などの治療に重要になるので、
症状がよくなるまで留置しておきます。