胃癌ってどんな病気?

幽門側胃切除後の再建について

幽門側胃切除後の再建について

ピルロートI法

 

ピルロートI法とは、残った胃と十二指腸の断端を吻合する方法です。

 

・メリット

 

吻合部が一箇所で、術式がシンプル。

 

小腸操作を伴わないため、小腸の癒着が少なくて済む。

 

食べ物が十二指腸を通過するので、生理的。

 

・デメリット

 

縫合不全が生じると、他の再建法よりも重症化しやすくなる。

 

吻合部の狭窄をきたしやすい。

 

十二指腸液の胃内逆流(残胃炎・食道炎)が高頻度で起きる。

 

ピルロートU法

 

ピルロートU法は、進行胃がんの姑息手術や、
高齢者などのハイリスクの患者さんに用いられます。

 

十二指腸の断端を閉じ、
残った胃と空腸を吻合し、ときにブラウン吻合を追加するものです。

 

・メリット

 

縫合不全が少ない。

 

十二指腸断端近傍の腫瘍再発で食物通過経路が狭窄しない。

 

・デメリット

 

十二指腸液の胃内逆流(残胃液・食道炎)があり、
残胃の発ガンを促す可能性がある。

 

輸入脚症候群の恐れがある。

 

術後経過中に十二指腸の観察が難しい。

 

R-Y法(ルーワイ吻合術:Roux-en-Y anastomosis)

 

R-Y法は、十二指腸の断端を閉じ、残った胃と空腸を吻合し、
十二指腸に続く空腸を挙上した空腸の側壁に吻合するものです。

 

残った胃が小さく、十二指腸断端の局所再発の可能性がある患者さんに
適応します。

 

・メリット

 

縫合不全が少ない。

 

十二指腸断端近傍の腫瘍再発で食物通過経路が狭窄しない。

 

術後の十二指腸液(胆汁・膵液)の逆流が少なく、
胃炎や食道炎が起こりにくい。

 

・デメリット

 

術後経過中に、十二指腸の観察が難しい。

 

再建後にR-Y症候群(食物停滞症状)が起こりやすい。

 

吻合が2箇所になる。