胃癌ってどんな病気?

術後イレウスの観察

術後イレウスの観察

術後イレウスは、食事摂取が進んだ頃に、
急に腹痛や腹部膨満感、排ガス・排便の停止により発見されます。

 

癒着性イレウスは、術後1週間以上経過した後に発生することがあります。

 

術後イレウスの予防

 

術後イレウスを予防するためには、
早期離床による腸蠕動の回復、食事の管理が重要です。

 

また、異常の早期発見には、
腸蠕動音の継続的観察と、腸蠕動音の減弱、
異常音がある場合の腹部単純X線写真で
鏡面像(ニポー)の有無を確認することが必要です。

 

* 腹部立位X線写真でのイレウス像

 

 イレウスになると、食べ物や消化液が先に送り出されなくなるので、
空気が小腸に残り、空気と腸液との境目が鏡面像として写し出されます。

 

腸蠕動音の観察

 

腸蠕動音の観察は、胃腸機能の把握をするため、
イレウスなどの病気の発見のためにとても大切です。

 

超蠕動音聴取の方法

 

・聴診器の膜側を用います。

 

・音は腹膜で反響し、腹部全体に伝播するので、
聴取する部位は一箇所でよいですが、
音が弱い場合は、腸の走行にあわせて聴取します。

 

・正常かどうかの判断のためには、
最低一分間は聴取することが必要です。

 

腸蠕動運動の評価

 

・正常の場合は、1〜20秒で不規則に柔らかいグル音や
ゴロゴロという音が聞こえます。

 

・音は不規則なので、聴取の目安は4〜12回/分程度です。

 

・一分間聴取されない場合は、減弱・減少です。
胃腸機能の低下、或いは麻痺性イレウスを疑います。

 

・5分間聴取されない場合は、消失です。
麻痺性イレウスの進行、或いは腹膜炎の可能性を疑います。

 

腹膜炎を起こすと腸管は麻痺し、
腸蠕動音は消失します。

 

ですから、消失している場合は、
腹膜炎の所見である腹膜刺激症状の有無を確認します。

 

・蠕動の亢進は、食後、下痢やイレウスなどの病変が考えられます。

 

・金属音が聴取され腹痛を伴う場合は、
腸管の癒着による機械性イレウスが疑われます。